棒の折山(東京都・埼玉県)で遭難未遂 時間ロスで真っ暗闇に!

棒の折山で大幅に時間ロスして真っ暗闇 子ども連れ登山の思わぬ危険とは

季節は12月初旬、寒さの中でも雪の降っていない奥多摩地方の棒の折山へ日帰りハイキングだ!!と意気込んで家族で登山へ出かけました。まさか遭難しそうになるなんて思いもしませんでしたが・・

家族登山だといはいえ安全対策は万全にしているので、装備も完璧!!行動食も水もレインウェアも各自背負っていきました。

また、お昼ご飯は寒いだろうと、冷凍のちゃんぽんを持っていき温めて食べる予定でいました。

寒さ対策も万全でダウンにネックウォーマー、手袋などを持参しました。

問題は下調べが足りず、子供(小学5年)には少しハードなコースだったことです。これが原因で思ったより時間がかかりました。

予定していたのは5時間 しかし実際は‥‥

予定コースはさわらびの湯の駐車場に車を止めて徒歩で白谷沢登山口へ。そのあと沢沿いの道を行き途中何度か沢を渡りながら岩茸石からゴンジリ峠を経て山頂へ。

その後は来た道を岩茸石まで戻り滝ノ平尾根を経由して元の駐車場へ帰るルートで全行程5時間ほどを予定していました。

登山口から沢の途中までは小休憩をしながら順調に登っていました。沢の中を横切るときには石の上を渡りながら水に入らないように注意しなければならないのですが、ここでアクシデントが。

私が石で滑ってしまいひざを強打してしまい水の中にバシャン!!と落ちてしまいました。幸いけがもなく防水の靴・パンツだったこともあり事なきを得たのですがそれを見ていた子供が泣きだし登ることを愚図りだしたのです。

失敗の原因はまずは登山開始時刻が遅くなってしまった事です。車酔いをした子供を介抱している時間もあって予定より1時間ぐらい遅れて10時スタートとなってしまった事。

こわがりの子供の前ですっころんでしまい、危ないところだと思ってしまった事。途中下山ルートが登ってきた岩場の道だったこともあり下るもの怖いのでそのまま頂上をめざした事です。

スタートが遅れた事で全体に時間が後ろ倒しになり、急いで山頂を目指すことになりました。山で急ぐと体力を消耗しますのですぐにバテ気味になります。

そのまま沢道を登ったことで私が足を滑らせたこともあって子供は怖くなってしまったようで(スタートが遅い時点でまわりにもそんなに人はいませんでした。)冬山で低山とはいえ鬱蒼とした樹林帯で薄暗かったのも恐怖心をあおったのかもしれません。途中で泣き出してしまいました。

来た道を戻ることも考えましたが上から見ると登ってきた道は急な岩場に見えて子供はそれも怖いといいだしてしかたなく上に登ることに。下山ルートの分岐点まで頑張っていこうということになりました。

時間も時間だったのでちゃんぽんを食べて温まって再出発しました。少し元気になった子供は頑張って歩いてくれました。するとまた頂上に行きたい!と親の欲がでてしまって・・結局山頂まで登りました。

ところが到着時刻は午後の2時。山では夏でも早出早着と言われているのにもう2時です。少し景色をたのしんで慌てて下山を開始しました。が下りはまたも樹林帯。

しかも木の根っこが入り組んでつまづかないように気を付けながら歩いていたのでどんどんあたりは暗くなってきました。

ヘッドライトを付けながら、道とは行っても木についてる目印テープを頼りに下山しているので見えにくく本当に怖かったです。

みんなでテープを確認しながらゆっくりゆっくり・・手を取りながら下山しました。真っ暗な森の中はおそろしかったです。

この遭難(未遂)はどうすれば防げたか

この遭難(未遂ではありますが)は朝は早く出発し、子供の体力に合った山を選ぶこと。下調べを入念にすることで防げたと思います。

冬のしかも低山の方が道案内も少なく迷いやすいということを後で知りました。低山だからすぐ帰れるだろうと高をくくってはいけないと反省しています。

ぜひ、子供を連れて低山に行くときは早い時間にでて場所も観光所になっているような山をお勧めします。

埼玉県 R.T.